矯正に必要な力

「矯正って、じっとしてる歯を強い力で押して、動かすのですよね!?」
と思っている方が多いと思います。

そういうとき、相手の手を出してもらい、指で軽~く押してみせ、
「このぐらいの力でも歯は動くのですよ!」
と伝えると、たいていの方がびっくりされます。

考えてもみてください。
矯正治療で歯が動くためには、歯の周りでいろんな反応が起きなくてはいけません。
ちなみに、手を指で強く押すと、白っぽくなり貧血を起こしたことが分かると思います。 毛細血管がつぶれている状態ですよね。

そして、Schwartz先生という有名な先生の研究で、
「体の毛細血管の圧力は20~26gm/㎠で、このぐらいの力を歯の周囲組織に加えると、歯を移動させるぐらいの生化学的変化が誘発される」
という報告があります。
これを平均的な前歯の大きさに換算すると、10~13gmになります。 たった10グラムで、歯が動き出すのです!

分かりやすく書くなら、
血管がつぶれてしまった状態では、歯が動く反応に必要な物質が血管から供給されないから、歯が動く反応が起きない・・・
血管がつぶれない程度の力で歯を押せば、必要な物質が供給されるから、歯が動く。。。
ということです。

もちろん、10グラムでは動くスピードが遅すぎるので、実際の治療では装置とワイヤなどとの摩擦も考慮して、100グラム程度の力にはなります。
多くの方がイメージしている、5キログラム、10キログラムという大きな力でエイッと押すわけではないのです。
そんな力では、歯は動かなくなってしまいます。

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